南蔵王縦走トレッキング

先日、6月21日に南蔵王縦走トレッキングする機会があったので参加してきました。

この日は、とてもよい天気に恵まれて梅雨の合間の好天でした。

白石スキー場に集合後、バスに乗車して刈田峠まで移動、南蔵王縦走登山口に到着。

 ここから南方面の稜線に沿って歩いていく。

 登山道は緩やかで歩きやすい。茂み中を歩いていく。茂みを抜けると稜線が開けて見える。この繰り返しで歩く。

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芝草平にて

 「前山」→「杉ヶ峰」→「芝草平」→「屏風岳」→「南屏風岳」とここまで休憩を入れながら歩いて3時間ほど。右を見れば山形県を見ながら遠くに朝日連峰が見える。左を見れば宮城県が見ることができる。この日は雲が出ていて遠くを見ることができなかったが、恐らく太平洋が見えることであろうと思われる。

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屏風岳山頂

 稜線を歩きながら蔵王の山々をみると、とても残念でならないことがある。それは、アオモリトドマツの立ち枯れがとても目立つようになったこと。緑色の山の斜面に白く立ち枯れした樹木が連なっている。平成になってから急速な環境変化(温暖化や観光事業など)によりアオモリトドマツに寄生する虫が住みついたため立ち枯れが広がっている現実。蔵王スキー場の樹氷もその害を被っている。樹木の立ち枯れが増えていることに加え、温暖化により樹氷が発生しても成長しにくくなっているのだ。このまま温暖化がすすめば樹氷は本州では青森県秋田県でしか見られなくなるかもしれない。

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立ち枯れが目立つ

 「南屏風岳」→「不忘山」へは1時間もかからずに到着。ガレ場で足場に注意しながらここは歩く。この稜線には戦時中の出来事の碑があった。アメリカ軍のB29爆撃機がここに墜落したため、それを慰める碑が途中に設けられていた。(合掌)

 「不忘山」からは下山となる。ここから「白石スキー場」目指して下山。このころから山にガスがかかってきた。山形県側は雲がなく下界が見えるのだが宮城県側は雲が沸き上がりガスに包まれてしまった。奥羽山脈を隔てて日本海気候、太平洋気候という天候を体感できた。ガスの中を下山開始し1時間ぐらいは、傾斜が少しきつく足場も悪いため大変疲れる。「アザレア平」というところあたりから傾斜もゆるく歩きやすくなった。ブナ、ナラの登山道を気持ちよく下る。「白百合女子高山小屋跡」でちょっと一休み。ここまでくれば「白石スキー場」は30分もかからずに到着だ。

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名所「カエル岩」

 全行程時間 6時間30分ほど。前半は稜線に沿って歩くためあまり疲れることはなかった。登る場面もあるが急登となる斜面はなかった。稜線からの左右に見える景色がとても対照的で見ごたえがあった。後半「南屏風岳」から「白石スキー場」への下山が体力的にきつかった。ガスがかかったため視界的にちょっと悪かったこともある。山歩きになれた人はちょうど良いくらいの工程なのかな。楽しく歩くことができとてもいい行程でした。

 次回は、秋の紅葉シーズンに訪れて見たいと思う。