宮城蔵王大黒天登山口コース

2022年8月7日 天候 曇/晴れ 距離1.8km、時間:登り1時間

 宮城側蔵王はいくつか登山ルートがある。刈田岳から屏風岳への南蔵王縦走コース、えぼしスキー場登山口から後烏帽子岳へ向かうルート、みやぎ蔵王白石スキー場から不忘山へ向かうルート、刈田岳東面の蔵王エコーラインと接している大黒天登山口などがある。今回は、大黒天登山口を登ってきました。

 大黒天登山口の概要ですが、登山口を出発し山頂の刈田嶺神社が到着地としている。距離的に1.8km、時間は登り1時間ほどである。登山口は、蔵王エコーラインに接しており大きな駐車場がある。登山口の脇に大黒様が座っておられ、なるほどと関心した。標高は1450mにある。山頂は1757mなので標高差は307mほど。

 登山道は、前半部はゆるやかな傾斜の道、後半以降の5~600mが少し傾斜がでて登山を味わえる。蔵王山が噴火した際、宮城側に溶岩流が流れていて、それに沿う道として登山道がある。登山道は斜面に石段が整備されていて、石段の間隔が広くまた段差が高くなくて歩きやすい。登山道として体力的負担が少ないので、小さなお子さん連れでも十分登れる道と思う。

 風景は、右手に噴火の際にできたと思われる谷を見ながら歩く。そのため茶色のごつごつとした山肌は険しさが際立って、溶岩流あとはまるでグランドキャニオンを見ているようだ。道を振り返れば、雲がなければ仙台平野、太平洋を見ることができる。植生は針葉林はすでになくハイマツ等植物が生えている。蔵王は、樹氷で有名だが、このあたりは基となるアオモリトドマツはもう少し標高の低い場所にある。ちょうどこの時期は、アサギマダラが優雅にひらひらと舞っていた。何匹も舞っていてヨツバヒヨドリに休んでいる光景をよく見られた。植物が茂っていない茶色の地面が見えるところにはコマクサが見られた。この時期は、花も咲き終わり多くがしおれかかっているものであった。でも、ゴロゴロした茶色の地面に桃色の小さな花が咲いているとちょっと一息となりじっくり鑑賞してしまうのであった。

コマクサ

アサギマダラ


 山頂近くになると、刈田岳避難小屋が見えてくる。刈田岳避難小屋が見えてくると山頂のそばまできている。コンクリートで作られ石で護られた丈夫な小屋だ。入口は東側にあり、西からの風雪(日本海側からの風)を避ける作りになっているようだ。このような避難小屋をみると大変な時は安心だな。

刈田岳避難小屋

 斜面を登りきると、その奥に刈田嶺神社が見えますので刈田嶺神社までいけば登山終了。ここからの眺望は、宮城県側がさらによく見える。この日は、雲がかかり雲海が多く、さらにガスかかって下界を見ることができなかった。残念であったが、次回は素晴らしい景色を堪能できることを楽しみにしたい。

 ここから西に歩けば蔵王のお釜が右手に見ることができる。この日は緑色がきれいなお釜の上空にガスがかかり神秘的景色を見ることができた。お釜周辺は尾根でなだらか、歩道もある程度整備されておりゆっくり歩くことができる。ここから、熊野岳地蔵岳に行くことができる。また、南に進めば南蔵王縦走コースに行ける。

山頂標識

お釜風景

雲に遮られた仙台方面

 大黒天登山コースは、短いコースながら山頂まで行けば太平洋、奥羽山系の峰々を見ることができる。そして、蔵王のお釜を手軽にみれることがうれしい。また、このコースから南縦走、北縦走コース、山形県側の蔵王温泉街へ行くことができることも魅力だ。お釜付近はガスがかかりやすく、また風がよく吹くので夏場でも防風着、長袖シャツを忘れずに。レストハウスが山頂周辺にありお土産や食事も楽しめる。

山頂周辺案内板

 登山計画を自由に立てていろんな山歩きを満喫してみたいと思う。